【2025年最新】リスキリングに使える補助金・助成金・給付金一覧

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近年、従業員がスキルや知識を再度習得する「リスキリング」についての関心が高まっています。リスキリング導入企業は増えているものの、その実施には多額の費用がかかります。

しかし、条件を満たせば、国・民間団体から補助金や助成金、給付金を受けられる場合があります。

今回は補助金・助成金・給付金の内容や条件、申請方法を解説します。

リスキリングとは

リスキリングとは、” 新たな業種・職種に順応できるようにスキルやノウハウを学ぶこと”です。re-skillingが語源で「学びなおす」という意味があります。

日本政府も推進している取り組みであり、学んでおきたい領域としてマーケティングやプログラミング、データ分析などはよく取り上げられています。

リスキリングの導入によって、人材不足の解消や企業のDX推進などが期待できます。

以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

リスキリングとは?意味や導入時のコツ、リカレント教育との違いを解説

リスキリング支援の補助金・助成金・給付金一覧

リスキリングの支援には、補助金・助成金・給付金があります。

今までは企業を経由する補助金・助成金が中心となっていましたが、最近では個人向けの支援も充実しています。

ここからはそれぞれについて詳しくご説明します。

補助金

補助金は、公的な資金を財源として国や地方自治体が編成する予算のため、申請や審査が必要です。政策を推進するための活動に即していると判断された場合のみ、支給を受けることができます。

リスキリングを行う上で使える補助金は2つあります。

・ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
・IT導入補助金

ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)

ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が事業環境の変化に対応できるように支援する制度です。2024年9月時点では3つの枠があります。

・ 省力化(オーダーメイド枠)
・ 製品・サービス高付加価値化枠(通常類型・成長分野進出類型)
・ グローバル枠

リスキリングを行う際は、製品・サービス高付加価値化枠(成長分野進出類型)が利用可能です。

参考:「ものづくり補助金総合サイト

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が売上や業務効率を上げる目的でITツールを導入する際に、費用の一部を支援する制度です。5つの枠で構成されており、それぞれで上限/下限額や補助率が異なります。

・ 通常枠
・ インボイス枠(インボイス対応類型)
・ インボイス枠(電子取引型)
・ セキュリティ対策推進枠
・ 複数社連携IT導入枠

参考:「IT導入補助金2025

助成金

助成金は一定の条件を満たしていれば原則支給されます。補助金と違って審査の必要がありません。リスキリングを行う上で使える補助金は3つあります。

・ 人材開発支援助成金
・ 特定求職者雇用開発助成金
・ DXリスキリング助成金

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、計画的に知識やスキルを習得させるための職業訓練などを社員に対して実施した際の経費を国が助成してくれるものです。
2024年9月時点で6つのコースがあり、その中の1つに「事業展開等リスキリング支援コース」があります。賃金助成額は1人1時間当たり960円(中小企業以外だと480円)です。

参考:厚生労働省「人材開発支援助成金

特定求職者雇用開発助成金

障害者、高齢者などの就職困難者を成長分野の業務に従事させ、職場定着に取り組む場合に支給されます。成長分野等人材確保・育成コースだと、採用する労働者によりますが1人あたり最大で3年間360万円の助成を受けることができます。

参考:厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)

DXリスキリング助成金

DXリスキリング助成金は、公益財団法人東京しごと財団が提供する制度です。東京都内の中小企業などが社員に対して、DXに関する研修(集合訓練やeラーニング)を実施すると経費の一部が助成されます。

参考:「DXリスキリング助成金

給付金

給付金とは国や地方自治体が事業主や個人に支給するものです。個人が申請できるものが多くあります。使える給付金は3種類あります。

・ 教育訓練給付制度(一般教育訓練)
・ 教育訓練給付制度(特定一般教育訓練)
・ 教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)

参考:厚生労働省「教育訓練給付制度

教育訓練給付制度(一般教育訓練)

一般教育訓練は、雇用の安定・就職の促進を支援する教育訓練が対象となります。厚生労働大臣が指定する一般教育訓練を受講し、修了した場合、本人が支払った教育訓練経費の20%(上限10万円)が支給されます。

教育訓練給付制度(特定一般教育訓練)

特定一般教育訓練は、労働者の速やかな再就職や早期のキャリア形成に役立つ講座が対象の給付金です。受講費用の50%(上限25万円)が訓練修了後に支給されます。例えば基本情報技術者試験の資格取得講座を受講した場合も対象です。

教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)

労働者の中長期的なキャリア形成を支援する制度です。受講費用の80%(年間上限64万円)が支給されます。
専門的・実践的な訓練が対象となるため、給付率は一般教育訓練給付よりも高くなります。さらに訓練の修了後に資格を取得し、修了から1年以内に雇用された場合は、追加の支給を受けることが可能です。

まとめ

今回はリスキリング支援の補助金・助成金・給付金について解説してきました。
リスキリングは今後の企業の発展にとって必要な取り組みですが、導入には費用が大幅にかかります。そのため今回ご紹介した補助金・助成金・給付金をうまく活用して自社のリスキリングを成功に導きましょう。

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今回の記事が参考になれば幸いです。